死亡したときの用語

ある方から「急逝した」とのメールをいただきました。

近しい間柄ではなかったので、丁寧にお悔やみを返信しました。

ただ、「死」という厳かなできごとを、メールで受けてメールで返す・・・。

今は、特に違和感を感じないことに、むしろ違和感を感じました。

ところで、死亡を伝える際の用語は、死亡/死去/死没/永逝/長逝/永眠/往生/逝去/他界/物故など少なくありません。

このうちよく耳にする「永眠」。

天国で安らかに眠るといったイメージのキリスト教的な表現のようです。

仏教では、命が尽きた後、極楽浄土でお釈迦様のお弟子になられるということのようで、眠るとの表現は適してないようです。

ですから、弔電の際、気をつけなければならないとのことです。

また、「逝去」。

尊敬語で、亡くなった方を敬う言い方のようですね。

ですから、身内などには用いない用語とのことです。

最後に、皇族方の場合です。

崩御(ほうぎょ) 天皇、皇后、皇太后、太皇太后

薨御(こうぎょ) 皇太子

薨去(こうきょ) 皇太子妃や親王・親王妃や内親王

卒去(そっきょ、しゅっきょ) 王や女王

 

日本語は難しいですね。

 

大西 和康

 

 

参考サイト

goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/4559/meaning/m0u/

http://sougi-soushiki.beauty-box.tokyo/entry/2015/10/29/200000

皇族の方が逝去されたときに用いる「崩御」「薨御」「薨去」「卒去」について